不動産投資ってなに?リスクなどわかりやすく解説!

不動産投資とは、建物や土地を購入しつつ人に貸し、家賃などで儲ける投資です。
不動産投資を調べる方へ向けて意味をわかりやすく解説し、不動産投資のリスク、不動産投資が儲かるか否かなどもご紹介しましょう。
目次
1. 不動産投資とは、不動産を貸して儲ける投資
冒頭でご説明したとおり、不動産投資とは建物や土地を購入しつつ人に貸し、家賃などで儲ける投資です。
しかし、この説明では不十分なため、もう少しわかりやすくご説明しましょう。
そのまえに、不動産投資という言葉の冒頭にある「不動産」の意味を理解してください。
不動産とは、建物や土地のことです。

つづいて、不動産投資の意味をわかりやすくご説明しましょう。
不動産投資とは、不動産を購入しつつ第三者に貸すなどして儲ける投資です。
たとえば、アパートが1棟まるごと売りに出されていたとします。
そのアパートは5,000万円と高額で、購入すると5,000万円の出費になり、その時点では儲かりません。
しかし、借り賃を取りつつ各部屋を人に貸せば、それぞれの住人から毎月のように家賃が支払われます。
そして、それが何年も続けば、各住人から支払われた家賃の合計額が、アパートを購入するために支払った5,000万円を超える日が来ます。
各住人から支払われた家賃の合計額が5,000万円を超え、そのまま家賃が支払われ続ければ、その支払われた家賃は利益(儲け)となります。

不動産を購入しつつ人に貸し、家賃などで利益を得る投資が不動産投資です。
2. 不動産投資は、売って儲けることもある
不動産投資をわかりやすく解説すると、不動産を購入しつつ人に貸し、貸し賃(品物を貸して取る料金)などで儲ける投資です。
そして、先のたとえ話では、アパートを購入しつつ人に貸し、家賃で利益を得る不動産投資の例をご紹介しましたが、不動産を売却して利益を得る方法なども存在します。
ここから、3つの不動産投資の例をご紹介しましょう。
売って儲ける
不動産投資は家賃だけで利益を得るわけではなく、売却して儲けることもできます。
たとえば、1億円で1棟のマンションを丸ごと購入したとします。
そして、各部屋を人に貸しつつ家賃収入を得ました。
しかし、しばらくすると空き部屋が目立つようになり、十分な家賃収入を得ることができず、購入時に支払った1億円分の家賃が手に入らず赤字になってしまいました。
そのような場合は、そのマンションを6,000~7,000万円などで売却できれば、元を取るなどして赤字を解消することが可能です。
また、上手に高く売ることができれば、利益が出る可能性もあります。

このように、不動産を売って儲けるのも不動産投資です。
ちなみに、投資用語で売却益(売ることによって得る儲け)を「キャピタルゲイン」、投資対象となる商品を所有することにより得る儲け(不動産投資でいえば家賃収入)を「インカムゲイン」と呼びます。
土地を貸して儲ける
不動産投資は、アパートやマンションなどの住宅を人に貸すだけが儲ける手段ではありません。
土地を購入しつつ人に貸して、地代(借り主から貸し主へ支払われる借り賃)で儲けるのも不動産投資です。
たとえば、売りに出されている立地条件が良い土地があったとします。
その土地を購入し、地代を取りつつ貸し、いつの日か支払われた地代の合計額が購入額より高くなれば、それは利益となります。
また、相場より安く売りに出されている土地を購入し、購入時より高く売ることができれば、それも儲かったことになります。
このように利益を上げることを目的とし、土地を購入することも不動産投資です。
お店や事務所、工場などを貸して儲ける
不動産投資は、住宅や土地だけが対象ではありません。
お店や事務所、工場なども対象です。
たとえば、5,000万円で売りに出されているお店、または事務所や工場などがあったとします。
そのお店などを購入し、家賃を取りつつ第三者に貸し、いつの日か支払われた家賃の合計額が5,000万円を超えれば、それは利益となります。
このように不動産投資は、住宅や土地だけではなく店舗や事務所、工場など、ありとあらゆる不動産が対象です。
3. 不動産投資には、もちろんリスクがある
不動産投資をわかりやすく解説すると、不動産を購入しつつ人に貸したり、再び売るなどして利益を得る投資です。
不動産投資は、アパートやマンション、土地やお店などの不動産を購入しつつ人に貸したり、売却するなどすれば利益を得ることができます。
こう聞くと不動産投資にはリスクがなく、必ず儲かるという印象を受けますが、不動産投資は投資(儲かると見込んで資金を投入すること)だけにリスクがあります。
たとえば、アパートやマンションを1棟まるごと購入しつつ人に貸し、家賃で利益を得ようとしたものの入居者が集まらないことも珍しくありません。
そのような場合は、ただ単なる浪費であり失敗です。
不動産投資は、銀行からお金を借りつつ始める方が多いため、失敗した場合は借金だけが残ります。
また、相場より安く売りに出されているアパートやマンションを購入し、人に貸そうとしたものの傷みが激しく、予想以上に修繕費用が掛かり結果的に儲からないこともあります。

不動産投資は、あくまで投資です。
投資は、儲かることがあれば損をすることもあります。
よって、不動産投資にはリスクがあり、初期に高額である不動産を購入する必要があるため、そのリスクは大きいといえるでしょう。
まとめ - 不動産投資はやめとけ!って聞くけど儲かるの?
不動産投資を調べる方へ向けて、意味をわかりやすくご説明しました。
不動産投資とは、建物や土地などの不動産を購入しつつ人に貸し、貸し賃で利益を得る投資です。
また、購入時より高く売ることを目的として不動産を購入することも不動産投資といえます。
そして、不動産投資は、あくまで儲かると見込んで資金を投入する「投資」のため、損をするリスクをはらんでいます。
不動産投資は高額な不動産を購入する必要があるだけに、通常の投資より高い初期費用が必要で、リスクも大きくなりがちです。
なお、私も不動産賃貸業を営んでいるため、儲かるのかと尋ねられることがありますが、それは人によりけりです。
自らが本を読むなどして勉強し、失敗を経験しつつ不動産を見る目を鍛えて始めれば、不動産投資は儲かる可能性があるといえるでしょう。
しかし、不動産投資を志す多くの方は、第三者に言われるがままに不動産投資を始めたいと希望する方です。
たとえば、不動産投資を勧めるセールスの電話がありますが、大抵の場合、その内容は銀行などからの資金の借り入れを促し、その資金で自社が取り扱う投資用の不動産の購入を斡旋するものです。
そのような勧誘の電話を元に受け身で始める不動産投資は、言われるがままなだけに失敗する可能性が高いといえます。
よって、不動産投資は儲かるのか、儲からないのかという質問の答えは、「自らの努力を惜しまなければ儲かる可能性がある」となります。
ただし、努力をしても儲からないこともあるため注意してください。
かくいう私は、儲かっていません。
ご紹介した内容が、皆様のお役に立てば幸いです。失礼いたします。
記事公開日:2020年3月
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