住宅ローンは「半分固定・半分変動」もあり?ミックスローンのメリットとデメリット

住宅ローンは「半分固定・半分変動」もあり?ミックスローンのメリット5つ・デメリット8つ

住宅ローンを選ぶとき、多くの方が最初に悩むのが「変動金利と固定金利のどちらを選ぶべきか」という点ではないでしょうか。

「毎月の返済額をできるだけ抑えたい」「でも、将来金利が上がったらどうしよう…」と、どちらにも魅力と不安があるため、なかなか決められない方も少なくありません。

そんな方に知っていただきたいのが、「ミックスローン」という選択肢です。

ミックスローンとは、1つの住宅ローンを「変動金利」と「固定金利」に分け、それぞれを好きな割合で組み合わせて借りる方法です。多くの民間金融機関で取り扱われており、変動金利の低金利メリットと、固定金利の安心感をバランスよく取り入れられる住宅ローンとして利用されています。

そこで、今回の「誰でもわかる不動産売買」では、三菱UFJ銀行・りそな銀行・三井住友銀行・みずほ銀行・住信SBIネット銀行の公式情報をもとに、ミックスローンのメリット5つ・デメリット8つをわかりやすく解説します。

さらに、「変動金利のみ」「固定金利のみ」「ミックスローン」の3つのケースで総返済額を比較し、金利が上昇した場合に家計へどのような影響が出るのかも、具体的な試算を交えて検証しました。

この記事を最後まで読めば、ミックスローンが自分に合っているのか、それとも変動金利や固定金利だけを選んだほうがよいのかを判断しやすくなります。住宅ローン選びで後悔しないために、ぜひご覧ください。

目次

1. ミックスローンとは?

住宅ローンのミックスローンとは?

ミックスローンとは、1つの住宅ローンを2つに分け、異なる金利タイプを組み合わせて借りる方法です。

借入額の半分を変動金利型、もう半分を固定金利型にする、といった借り方ができます。

まずは、住宅ローンで選べる代表的な3つの金利タイプを確認しておきましょう。

  • 変動金利型:市場金利の動きに応じて、借入後も定期的に金利が見直されるタイプです。一般的に、借入時の金利はほかの金利タイプより低めに設定されています。
  • 固定金利選択型:契約時に選んだ一定期間(3年・5年・10年など)は金利が変わりません。固定期間終了後は、再び固定金利を選ぶか、変動金利へ切り替えるかを選択します。
  • 全期間固定金利型:借入時に決めた金利が、完済まで基本的に変わらないタイプです。金融機関によっては、あらかじめ決められたルールに従って金利が変動する商品を、このタイプに含める場合もあります。代表例は、住宅金融支援機構と民間金融機関が提携して提供する「フラット35」です。

ミックスローンは、これらの金利タイプのうち2つを組み合わせて利用します。

たとえば、「変動金利型+全期間固定金利型」や「変動金利型+固定金利選択型」といった組み合わせがあり、低金利のメリットと、金利上昇に備えやすい安心感を両立できることが特徴です。

どの組み合わせが自分に合っているか迷った場合は、次の2点を考えてみてください。

  • 毎月の返済額をできるだけ抑えたいか
  • 将来の金利上昇に備え、返済額の変動をできるだけ小さくしたいか

この2つを整理しておくと、金融機関への相談や住宅ローンシミュレーションを利用するときも、自分に合ったミックスローンを選びやすくなります。

ミックスローンの名称は、金融機関によって異なる

ミックスローンは多くの民間金融機関で取り扱われています。

ただし、「ミックスローン」という名称は金融機関ごとに異なるため、初めて比較する方は別の商品だと勘違いしやすい点に注意が必要です。

主な金融機関の商品名は、次のとおりです。

金融機関 商品名
三菱UFJ銀行 ミックス借入
りそな銀行 金利ミックスタイプ
三井住友銀行 ミックスプラン
みずほ銀行 ミックス返済
住信SBIネット銀行 ミックス・ローン

名称は異なりますが、異なる金利タイプを組み合わせて借りるという基本的なしくみは共通しています。

金融機関を比較するときは、商品名だけを見るのではなく、次の点も確認しておきましょう。

金融機関によって利用できる金利タイプや設定条件が異なるため、以下のことを事前に確認しておくと比較しやすくなります。

  • どの金利タイプ同士を組み合わせられるか
  • 借入額の配分をどこまで自由に決められるか
  • 利用条件や申込条件に違いはあるか

組み合わせ方は自由に選べる

多くの金融機関では、借入額のうち、変動金利型と固定金利型をどの割合で組み合わせるかを自由に決められます。

代表的な組み合わせの例は、次のとおりです。

  • 変動金利型50%:固定金利型50%(バランスを重視した組み合わせ)
  • 変動金利型30%:固定金利型70%(金利上昇リスクを抑えたい方向け)
  • 固定金利型同士(固定期間が異なる商品)の組み合わせ

また、借入額を設定できる単位は金融機関によって異なります。

たとえば、三井住友銀行では10万円単位で設定できます。一方、住信SBIネット銀行では、1つの金利タイプにつき500万円以上という条件を満たしたうえで、10万円単位で設定できます(出典:三井住友銀行 ミックスプラン住信SBIネット銀行 ミックス・ローン)。

このように、ミックスローンは自由に組み合わせられるとはいえ、設定できる割合や最低借入額などの条件は金融機関ごとに異なります。申込前に商品内容を確認しておくと、希望どおりの組み合わせで利用しやすくなります。

変動金利型と固定金利型を組み合わせるミックスローンのイメージ図

フラット35単体では、ミックスローンを利用できない

フラット35だけで、ミックスローンを利用することはできません。

その理由は、フラット35が全期間固定金利型専用の住宅ローンだからです。1つの住宅ローンの中で変動金利型と固定金利型を組み合わせる仕組みではないため、民間金融機関のミックスローンのような利用方法はできません。

一方で、フラット35と財形住宅融資を組み合わせたり、夫婦がそれぞれ別の住宅ローンを契約するペアローンを利用したりすることで、結果として異なる金利タイプを組み合わせる方法もあります。

ただし、これらは一般的なミックスローンとはしくみが異なります。また、利用条件や取扱いは変更される可能性があるため、検討する際は各金融機関や関係機関の最新情報を確認してください。

この章のまとめ
項目 内容
ミックスローンとは 1つの住宅ローンの中で、変動金利型や固定金利型など、異なる金利タイプを組み合わせて借りる方法
主な金利タイプ 変動金利型・固定金利選択型・全期間固定金利型の3種類
商品名の例 ミックス借入(三菱UFJ銀行)、金利ミックスタイプ(りそな銀行)、ミックスプラン(三井住友銀行)、ミックス返済(みずほ銀行)、ミックス・ローン(住信SBIネット銀行)
組み合わせの自由度 組み合わせられる金利タイプや借入額の設定条件は、金融機関ごとに異なる
注意点 フラット35単体ではミックスローンを利用できない

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2. ミックスローンの5つのメリット

ミックスローンの5つのメリット

ミックスローンには、変動金利型だけ、あるいは固定金利型だけを選ぶ場合にはないメリットがあります。

ここでは、金融機関の公式情報をもとに、ミックスローンを選ぶ主なメリットを5つ解説します。

メリット①:金利上昇リスクを抑えながら、変動金利の低金利も活かせる

ミックスローン最大のメリットは、変動金利型の低金利と、固定金利型の安心感を両立しやすいことです。

たとえば、借入額の半分を変動金利型、残り半分を固定金利型にした場合、将来変動金利が上昇しても、影響を受けるのは変動金利型で借りた部分だけです。固定金利型で借りた部分は金利が変わらないため、返済額も変わりません。

三井住友銀行でも、変動金利型と超長期固定金利型(三井住友銀行における全期間固定金利型の商品名)を組み合わせることで、低金利のメリットを受けながら、将来の金利上昇にも備えられると案内しています(出典:三井住友銀行 ミックスプラン)。

一方で、ミックスローンは「変動金利型だけ」と「全期間固定金利型だけ」の中間に位置する選択肢であることも理解しておきましょう。

変動金利型だけを選ぶ場合と比べると、金利上昇による返済額の増加を抑えやすくなります。しかし、全期間固定金利型だけを選ぶ場合ほど返済額が安定するわけではありません。

理論上、変動金利が固定金利を上回る水準まで上昇し続ければ全期間固定金利型が有利になり得ますが、今回の試算条件(固定4.00%)では、変動金利がその水準に達するまでは全期間固定金利型が変動金利型を下回ることはありませんでした。

詳細は、次章の「ミックスローンのデメリット」で、実際のシミュレーション結果をもとに詳しく解説します。

「金利上昇には備えたい。でも、現在の低い変動金利も活用したい。」

そのように考えている方にとって、ミックスローンは有力な選択肢の一つです。ただし、ミックスローンを選べば必ず有利になるとは限らないため、メリットだけでなくデメリットも踏まえて判断することが大切です。

変動金利のみ・固定金利のみ・ミックスローンの3パターンで、金利が上昇したときの返済額の変化を比較する折れ線グラフ

メリット②:組み合わせ比率を自由に設定できる

ミックスローンの魅力は、変動金利型と固定金利型の割合を、自分の考え方に合わせて調整できることです。

多くの金融機関では、借入額の配分を一定の条件の範囲内で自由に設定できます。

金融機関 組み合わせの単位
三井住友銀行 10万円単位で自由に設定可能(出典:三井住友銀行 ミックスプラン
りそな銀行 50万円以上3億円以下の範囲で自由に設定可能(出典:りそな銀行住宅ローン 金利ミックスタイプ
住信SBIネット銀行 1つの金利タイプにつき500万円以上、10万円単位で設定可能(出典:住信SBIネット銀行 ミックス・ローン
三菱UFJ銀行 借入金額・借入期間を問わず自由に組み合わせ可能(出典:三菱UFJ銀行 金利タイプの選び方

たとえば、

  • 変動金利型を多めにして、毎月の返済額をできるだけ抑えたい
  • 固定金利型を多めにして、将来の金利上昇に備えたい

といったように、自分の家計や考え方に合わせて配分を決められます。

どの割合にするか迷った場合は、「変動金利型50%:固定金利型50%」を一つの目安として検討し、そこから家計の状況や金利に対する考え方に合わせて調整すると、選びやすくなります。

メリット③:ライフイベントに合わせた返済プランを立てやすい

結婚や出産、転職、子どもの進学など、将来のライフイベントに合わせて返済プランを考えやすいことも、ミックスローンのメリットです。

住信SBIネット銀行では、教育費が増える時期や転職を予定している時期など、将来のライフイベントを見据えた返済プランを設計しやすいと案内しています。

たとえば、数年後に教育費などの大きな支出を予定している場合は、固定金利型の割合を多めにして返済額を安定させることで、家計の見通しを立てやすくなります。

一方、数年以内に昇給や転職などで収入が増える見込みがある場合は、変動金利型の割合を多めにして、当面の返済負担を抑えるという考え方もあります。

このように、将来の収入や支出の変化を見据えながら金利タイプを組み合わせられる点は、ミックスローンならではの特徴です。

メリット④:一部繰上返済を、どちらか一方の借入だけに充てられる

一部繰上返済とは、毎月の返済とは別にまとまった金額を返済し、元金(借りたお金そのもの)を減らす方法です。

ミックスローンでは、この一部繰上返済を、変動金利型と固定金利型のどちらか一方だけに充てられる場合があります。

住信SBIネット銀行では、ミックスローンの2つの契約のうち、どちらに繰上返済するかを、その都度自由に選べます。たとえば、変動金利型だけを優先して繰上返済することも可能です。

変動金利型の借入額を先に減らしておけば、将来金利が上昇した場合でも、その影響を受ける借入額そのものを小さくできます。その結果、返済額の増加を抑えられる可能性があります。

将来、ボーナスや退職金などで繰上返済を予定している方にとっては、返済先を選べることもミックスローンのメリットの一つです。

メリット⑤:団体信用生命保険の手続きが1回で済む場合がある

団体信用生命保険(団信)とは、住宅ローンの返済中に契約者が死亡または所定の高度障害状態になった場合に、保険金で残りの住宅ローンが完済される保険です。多くの金融機関では、住宅ローンを利用する際に加入が必要です。

ミックスローンは、変動金利型と固定金利型を別々の契約として借りるため、契約が2件になります。

しかし、住信SBIネット銀行では、団体信用生命保険や全疾病保障(病気やケガなどを幅広く保障する団信)の申込みは、1回の手続きで2件分に対応できると案内しています(出典:住信SBIネット銀行 ミックス・ローン)。

契約が2件になるからといって、必ずしも団信の手続きが2回必要になるわけではありません。

契約が2件と聞くと手続きが複雑になるように感じるかもしれませんが、金融機関によっては事務手続きをまとめられる場合があります。

ミックスローンを検討するときは、金利や返済額だけでなく、団信の手続きや必要書類についても確認しておくと、契約時に慌てずに済みます。

この章のまとめ
メリット 内容
① 金利上昇リスクを抑えながら低金利も活かせる 変動金利型の低金利と全期間固定金利型の安定性を組み合わせられる。ただし、変動金利型だけと全期間固定金利型だけの中間に位置する選択肢
② 組み合わせ比率を自由に設定できる 借入額の配分を自分の考え方に合わせて決められる。設定できる割合や条件は金融機関によって異なる
③ ライフイベントに合わせた返済プランを立てやすい 教育費や転職など、将来の収入や支出の変化を見据えて金利タイプの割合を調整できる
④ 一部繰上返済を一方だけに充てられる 変動金利型など、希望する借入だけを優先して繰上返済できる場合がある
⑤ 団信の手続きが1回で済む場合がある 契約が2件でも、団体信用生命保険の申込みをまとめて行える金融機関がある

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3. ミックスローンの8つのデメリット

ミックスローンの8つのデメリット

ここまで、ミックスローンのメリットを解説しました。

一方で、ミックスローンには契約前に知っておきたい注意点もあります。

ここからは、契約後に「こんなはずではなかった」と後悔しないために、ミックスローンの主なデメリットを8つ解説します。

デメリット①:金利上昇時でも、返済総額が最も少なくなるとは限らない

「金利が上がりそうだから、ミックスローンが一番お得」とは限りません。

これは、ミックスローンで最も誤解されやすいポイントです。

ミックスローンは、変動金利型だけを選ぶ場合よりも金利上昇リスクを抑えやすい一方で、全期間固定金利型だけを選ぶ場合ほど返済額が安定するわけではありません。

金利の動きによって、有利になりやすい選択肢は次のように変わります。

金利の動き方 総返済額が少なくなりやすい選択
金利がほとんど上がらない場合 変動金利型だけを選ぶ
金利が大きく上がる場合(変動金利が固定金利を上回る水準まで上昇した場合) 全期間固定金利型だけを選ぶ
金利の動きを予測できない場合 ミックスローン(両者の中間的な結果になりやすい)

理論上、変動金利が固定金利を上回る水準まで上昇し続ければ全期間固定金利型が有利になり得ますが、今回の試算条件(固定4.00%)では、変動金利がその水準に達するまでは全期間固定金利型が変動金利型を下回ることはありませんでした。

実際に、借入額3,000万円・借入期間35年で、「変動金利型のみ」「全期間固定金利型のみ」「ミックスローン(50%ずつ)」の3パターンを試算すると、金利が段階的に上昇するシナリオでは、ミックスローンの総返済額は変動金利型のみより多く、全期間固定金利型のみより少ないという中間的な結果になりました。

試算の詳しい内容は、次の章でシミュレーションをもとに解説します。

ミックスローンは、返済総額を必ず最も少なくするための商品ではありません。金利変動のリスクを分散するための選択肢として考えることが大切です。

将来の金利を正確に予測することはできないため、「どの程度のリスクなら受け入れられるか」を基準に選ぶと、自分に合った住宅ローンを選びやすくなります。

デメリット②:手数料や諸費用が2契約分かかる場合がある

ミックスローンでは、変動金利型と固定金利型をそれぞれ契約するため、実質的に2件の住宅ローン契約となります。

そのため、金融機関によっては手数料や諸費用が2契約分必要になる場合があります。

契約を2件に分けることで、住宅ローンを1本だけ借りる場合よりも初期費用が高くなる可能性があります。

ミックスローンを検討するときは、金利だけで判断せず、手数料や諸費用を含めた総額も比較しておくと、契約後の想定外の出費を防ぎやすくなります。

デメリット③:借入金額に最低ラインが設けられている場合がある

金融機関によっては、ミックスローンを利用するために最低借入金額が設定されている場合があります。

今回、筆者が確認した金融機関の中では、住信SBIネット銀行が特に高い最低ライン「1つの金利タイプにつき500万円以上」を設けています。そのため、変動金利型と固定金利型を組み合わせる場合は、合計で1,000万円以上の借入が必要になります。

一方、このような条件は金融機関によって異なり、りそな銀行のように最低借入額が比較的低く設定されているケースもあれば、同様の条件を設けていないケースもあります。

借入希望額が比較的少ない方は、希望する金融機関でミックスローンを利用できる最低借入金額を事前に確認しておくと、申し込み後の行き違いを防ぎやすくなります。

デメリット④:金融機関によっては、ミックスローン利用時に金利が上乗せされる場合がある

金融機関によっては、ミックスローンを利用することで、通常より借入金利が高くなる場合があります。

たとえば、住信SBIネット銀行では、物件価格の80%を超える金額を借りる場合、借入金利に年0.35%が上乗せされます。

なお、この条件は、筆者が今回確認した金融機関の中では住信SBIネット銀行で確認できたものです。他の金融機関にも同様の条件があるかどうかは確認できていないため、取扱いは金融機関ごとに異なる可能性があります。

ミックスローンを比較するときは、店頭やホームページに掲載されている金利だけで判断せず、ミックスローン特有の金利上乗せ条件があるかも確認しておきましょう。

デメリット⑤:返済期間や返済日を別々に設定できない場合がある

ミックスローンでは、変動金利型と固定金利型で借入額や金利タイプを分けられます。

しかし、金融機関によっては、返済期間や返済日などの条件を2つの契約で統一しなければならない場合があります。

たとえば、りそな銀行では、借入金額と借入金利以外の条件(返済期間・返済日など)は、2つの契約で同一条件になると案内しています。

そのため、「固定金利型は30年、変動金利型は25年」といったように、金利タイプごとに返済期間を変えることはできません。

一方、三菱UFJ銀行では、金利タイプ・返済方法・借入金額・借入期間を自由に組み合わせられるとしており、返済期間を金利タイプごとに変えられる場合があります。

このように、利用できる条件は金融機関によって異なります。

返済期間を金利タイプごとに設定したいと考えている方は、複数の金融機関の条件を比較してみましょう。また、希望する返済プランによっては、夫婦や親子などがそれぞれ住宅ローンを契約するペアローンも選択肢の一つになります。

デメリット⑥:年末残高証明書が2口分発行される場合がある

年末残高証明書とは、年末時点の住宅ローン残高を証明する書類です。

以前は、住宅ローン控除(住宅ローンを利用して住宅を取得した場合に、一定期間、所得税などが軽減される制度)の確定申告などで提出する書類として使われていました。現在は、金融機関から税務署へデータを直接提出する仕組みが広がっていますが、手続きの方法はケースによって異なるため、最新の取扱いは国税庁の案内をご確認ください。

りそな銀行では、ミックスローンを利用すると、年末残高証明書が2口分発行されると案内しています(出典:りそな銀行住宅ローン 金利ミックスタイプ)。

契約が2件になるため、発行される書類も2件分になる場合があります。

住宅ローン控除の手続きを行う際は、書類の内容を確認し、不明な点があれば税務署や税理士へ相談すると安心です。

デメリット⑦:審査によっては、希望どおりの組み合わせで契約できない場合がある

ミックスローンにも、通常の住宅ローンと同じように金融機関の審査があります。

そのため、希望した金利タイプの組み合わせや借入割合で契約できるとは限りません。

三井住友銀行では、ミックスプランについて、審査の結果によっては申込みを断る場合や、希望した金利プランに沿えない場合があると案内しています。

また、三菱UFJ銀行でも、住宅ローン全般について、所定の審査があり、その結果によっては希望に沿えない場合があるとしています。

この点はミックスローンだけではなく、住宅ローン全般に共通する注意点です。

ただし、ミックスローンでは「どの金利タイプを、どの割合で組み合わせるか」という条件も加わるため、希望どおりの内容で契約できないケースもあります。

第一希望の組み合わせが認められなかった場合に備えて、あらかじめ第二希望・第三希望の組み合わせも考えておくと、審査結果が出たあとも落ち着いて対応しやすくなります。

デメリット⑧:将来の金利次第では、ミックスローンを利用しない方が有利になる場合がある

将来の金利の動きによっては、ミックスローンを利用しない方が総返済額を抑えられることがあります。

これは、金融機関も注意点として案内しています。

りそな銀行では、「将来の金利情勢によっては、金利ミックスを利用しない方が総返済額が少なくなる可能性があります」と明記しています(出典:りそな銀行住宅ローン 金利ミックスタイプ)。

これは、デメリット①で解説した内容とも関係しています。

金利がほとんど上昇しなければ変動金利型だけを選んだ方が有利になる場合があります。理論上、変動金利が固定金利を上回る水準まで上昇し続ければ全期間固定金利型だけを選んだ方が有利になり得ますが、今回の試算条件(固定4.00%)では、変動金利がその水準に達するまでは全期間固定金利型が変動金利型を下回ることはありませんでした。

そのため、ミックスローンは「最もお得な借り方」ではなく、金利変動のリスクを分散するための選択肢と考えることが大切です。

契約前には、ミックスローンだけで判断するのではなく、変動金利型だけ・全期間固定金利型だけを選んだ場合の返済額もシミュレーションし、自分に合った借り方を選びましょう。

この章のまとめ
デメリット 内容
① 返済総額が最も少なくなるとは限らない 金利の動きによって有利な借り方は変わり、ミックスローンは中間的な結果になりやすい
② 手数料や諸費用が2契約分かかる場合がある 手数料や印紙税、抵当権設定費用などが、住宅ローンを1本だけ借りる場合より多くなることがある
③ 最低借入金額が設定されている場合がある 住信SBIネット銀行では、1つの金利タイプにつき500万円以上(合計1,000万円以上)が必要。他の金融機関は条件が異なる
④ 金利が上乗せされる金融機関もある 住信SBIネット銀行では、一定の条件を満たすと借入金利に年0.35%が上乗せされる
⑤ 返済期間や返済日を別々に設定できない場合がある 利用条件は金融機関によって異なる
⑥ 年末残高証明書が2口分発行される場合がある 契約が2件になるため、書類も2件分発行される場合がある。手続き方法は最新の案内を確認
⑦ 審査によっては希望どおりの組み合わせにならない場合がある 審査結果によって、希望する金利タイプや借入割合で契約できないことがある
⑧ ミックスローンを利用しない方が有利になる場合もある 将来の金利によっては、変動金利型だけを選んだ方が有利になる場合がある。理論上は全期間固定金利型が有利になる場合もあるが、本文の試算条件では確認されていない

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【実証】総返済額シミュレーション:変動のみ・固定のみ・ミックス50:50を比較

ミックスローンの返済総額シミュレーション

ここまで、ミックスローンのメリットとデメリットを解説しました。

その中で、「ミックスローンは金利上昇時でも、必ずしも返済総額が最も少なくなるわけではない」とお伝えしました。

この章では、その理由を実際のシミュレーション結果をもとに確認します。

シミュレーションの前提条件

今回のシミュレーションでは、次の条件で試算しました。

項目 設定内容
借入額 3,000万円
借入期間 35年
返済方法 元利均等返済(毎月の返済額が一定となる返済方法)、ボーナス返済なし
①変動金利型のみ 年0.945%(三菱UFJ銀行、2026年7月時点)
②全期間固定金利型のみ 年4.00%(三菱UFJ銀行・全期間固定31〜35年、2026年7月時点)
③ミックス50:50 変動金利型1,500万円(年0.945%)+全期間固定金利型1,500万円(年4.00%)

借入額を3,000万円としたのは、フラット35の利用者調査における中古戸建の平均所要資金(2,783万円)に近く、シミュレーションでも比較しやすい金額だからです(出典:住宅金融支援機構 2025年度【フラット35】利用者調査結果)。

また、借入期間35年は、国土交通省の住宅市場動向調査における分譲戸建住宅取得世帯の平均返済期間(34.2年)に近い水準を採用しています(出典:国土交通省 令和7年度 住宅市場動向調査報告書)。

なお、このシミュレーションは一定の条件で試算した一例です。

実際の返済額は、借入額や借入期間、金利、利用する金融機関の条件などによって変わります。

ご自身に近い条件で返済額を確認したい場合は、各金融機関が提供している住宅ローンシミュレーションも活用してみてください。

パターン①:金利が変わらなかった場合

まずは、借入時の金利が完済まで変わらなかったと仮定した場合のシミュレーション結果です。

パターン 月々の返済額 総返済額 総利息
①変動金利型のみ 83,919円 35,245,945円 5,245,945円
③ミックス50:50 108,376円(変動部分41,960円+固定部分66,416円) 45,517,781円 15,517,781円
②全期間固定金利型のみ 132,832円 55,789,617円 25,789,617円

この条件では、総返済額が最も少ないのは変動金利型のみという結果になりました。

一方、全期間固定金利型のみは総返済額が最も多くなり、ミックス50:50は両者のほぼ中間となっています。

想定どおりの結果ではありますが、この数値が次のシミュレーションと比較する際の基準になります。

パターン②:変動金利が段階的に上昇した場合

次に、変動金利が将来上昇した場合を想定してシミュレーションしました。

今回は、5年ごとに金利が年0.5%ずつ上昇し、最終的に当初より年2.0%高い「年2.945%」となった後は、その金利が続くという条件で試算しています。

なお、このシナリオは将来の金利を予測したものではなく、あくまで比較のために設定した仮定です。

また、実際の変動金利型住宅ローンで元利均等返済を選んだ場合は、「5年ルール」(返済額を5年ごとに見直す仕組み)や「125%ルール」(見直し後の返済額を、それまでの125%以内に抑える仕組み)が適用される商品があります(出典:三菱UFJ銀行 住宅ローン商品説明書)。

今回のシミュレーションでは計算を分かりやすくするため、125%ルールによる返済額の調整や未払利息の発生は考慮していません。

そのため、実際の返済額や返済総額は、利用する金融機関の商品内容や借入条件によって異なる場合があります。

パターン 総返済額(金利上昇シナリオ)
①変動金利型のみ 40,811,517円
③ミックス50:50 48,300,567円
②全期間固定金利型のみ(参考・不変) 55,789,617円
変動金利型のみ・全期間固定金利型のみ・ミックス50:50の3パターンについて、金利が変わらない場合と段階的に上昇した場合の総返済額を比較する棒グラフ

ここで注目したいのは、この金利上昇シナリオでも、最も総返済額が少なかったのは変動金利型だったという点です。

ミックス50:50の総返済額は、今回も変動金利型のみと全期間固定金利型のみの中間という結果になりました。

つまり、「金利が上がりそうだからミックスローンを選べば有利になる」とは言えないことが、このシミュレーションからも分かります。

もちろん、今回の試算はあくまで一つのシナリオです。将来の金利がどの程度上昇するのか、いつ上昇するのかによって、結果は変わります。

したがって、ミックスローンを検討する際は、1つのシナリオだけで判断するのではなく、変動金利型のみ・全期間固定金利型のみの場合も含めて複数の条件でシミュレーションし、自分が納得できる借り方を選ぶことをおすすめします。

パターン③:変動金利がどこまで上昇すると、全期間固定金利型と総返済額が並ぶのか

最後に、変動金利がどこまで上昇すると、全期間固定金利型と総返済額が同程度になるのかをシミュレーションしました。

ここでは、変動金利が借入期間中ずっと同じ水準で続くと仮定して比較しています。

変動金利(借入期間を通じて一定と仮定) ①変動金利型のみ 総返済額 ③ミックス50:50 総返済額 ②全期間固定金利型のみ 総返済額
0.945%(現状の水準) 35,245,945円 45,517,781円 55,789,617円
2.000% 41,739,109円 48,764,363円 55,789,617円
2.945% 48,105,199円 51,947,408円 55,789,617円
3.945% 55,374,705円 55,582,161円 55,789,617円
4.000%(全期間固定金利型と同じ水準) 55,789,617円 55,789,617円 55,789,617円

このシミュレーションでは、変動金利が借入期間を通じて年4.00%まで上昇し続けて初めて、変動金利型のみと全期間固定金利型のみの総返済額が同じという結果になりました。

また、ミックス50:50も、変動金利が全期間固定金利型に近い水準まで上昇して初めて、全期間固定金利型との差がほとんどなくなっています。

つまり、今回の試算条件では、変動金利がある程度上昇しただけでは、全期間固定金利型の総返済額を上回る結果にはなりませんでした。

これは、今回設定した全期間固定金利型の金利(年4.00%)が、変動金利型より大きく高いことも影響しています。

一般的に、固定金利型は将来の金利上昇リスクを見込んで金利が設定されるため、借入時点では変動金利型より高い金利になる傾向があります。ただし、その差は金融機関や申込時期によって異なります。

このシミュレーションから分かるのは、「変動金利が上がるかどうか」だけではなく、「どの程度まで、どれくらいの期間上昇するか」が総返済額を左右するということです。

そのため、「固定金利型なら必ず有利」「変動金利型なら必ず得」と考えるのではなく、自分がどの程度の金利上昇まで受け入れられるかを基準に、金融機関のシミュレーションも活用しながら比較・検討することをおすすめします。

この章のまとめ
試算パターン 結果の要点
金利が変わらなかった場合 総返済額は、変動金利型のみが最も少なく、全期間固定金利型のみが最も多い。ミックス50:50はその中間となった
変動金利が段階的に上昇した場合(最終年2.945%) このシミュレーションでも、変動金利型のみが最も総返済額を抑える結果となった
変動金利がどこまで上昇すると固定金利型と並ぶか 変動金利が借入期間を通じて年4.00%まで上昇し続けて初めて、全期間固定金利型と総返済額が同程度になった
全体を通じた結論 今回の試算では、ミックス50:50は一貫して「変動金利型のみ」と「全期間固定金利型のみ」の中間的な結果となった

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5. ミックスローンが向いている人・向いていない人

ミックスローンが向いている人・向いていない人

ここまで、ミックスローンのメリット・デメリットに加え、シミュレーションによる総返済額の違いもチェックしました。

最後に、これまでの内容を踏まえて、ミックスローンが向いている人と、そうでない人の特徴を確認しましょう。

ミックスローンが向いている人

次のような考え方の方は、ミックスローンを検討する価値があります。

  • 変動金利型だけでは不安があるものの、全期間固定金利型だけでは毎月の返済負担が重いと感じる方
  • 将来の金利がどう動くか分からないため、金利変動リスクを分散したい方
  • 数年後に教育費や転職などのライフイベント(人生の中で起こる大きな出来事)を予定しており、返済額の一部を固定して家計を安定させたい方
  • 繰上返済を予定しており、変動金利型の借入分を優先的に返済することで、将来の金利上昇リスクを抑えたいと考えている方

このような方にとって、ミックスローンは変動金利型と全期間固定金利型、それぞれの特徴を取り入れられる選択肢になります。

どの割合で組み合わせるか迷う場合は、まず「変動金利型50%:全期間固定金利型50%」でシミュレーションしてみるのがおすすめです。

その結果を見ながら、ご自身の考え方や家計の状況に合わせて比率を調整すると、自分に合った借り方を見つけやすくなります。

ミックスローンが向いていない人

一方で、次のような方は、ミックスローン以外の選択肢の方が合っている可能性があります。

  • 住宅ローンの管理をできるだけシンプルにしたい方(ミックスローンは契約が2件になるため、手数料や書類の管理が増えることがあります)
  • 借入希望額が少なく、金融機関が定める最低借入額を満たせない方(例:住信SBIネット銀行では合計1,000万円以上の借入が必要)
  • 現在の固定金利が納得できる水準で、全期間固定金利型だけで十分だと考えている方
  • 毎月の返済額をできるだけ抑えることを優先し、金利上昇リスクも受け入れられる方(このような場合は、変動金利型のみの方がシンプルな選択になります)

たとえば、この記事のシミュレーションでは、三菱UFJ銀行の2026年7月時点の金利をもとに、変動金利型を年0.945%、全期間固定金利型を年4.00%として試算しました。

その結果、変動金利が大幅に上昇しない限り、変動金利型のみの方が総返済額を抑えられるという結果になっています。

このように、その時点の金利条件によっては、無理にミックスローンを選ばなくても、自分に合った借り方が見つかる場合があります。

大切なのは、「多くの人が選んでいるから」という理由だけで決めないことです。

借入希望額や金利条件、将来の家計の見通しは人それぞれ異なります。契約前には、「変動金利型のみ」「全期間固定金利型のみ」「ミックスローン」の3パターンをシミュレーションし、比較したうえで判断しましょう。

迷ったときの考え方

それでも迷う場合は、次の質問を自分に投げかけてみてください。

質問 向いている選択肢
毎月の返済額をできるだけ抑えたいですか? 変動金利型のみ
将来の返済額を最初から最後まで確定させたいですか? 全期間固定金利型のみ
どちらも重視したくて、一方に決めきれませんか? ミックスローン

この表はあくまで選択の目安ですが、判断する要素としてご活用ください。

実際に住宅ローンを契約する前には、金融機関の窓口やファイナンシャルプランナー(お金に関する相談ができる専門家)に相談し、ご自身の収入やライフプランに合わせたシミュレーションを行ったうえで判断するのがおすすめです。

ちなみに、当サイト「誰でもわかる不動産売買」では、住宅を購入後に課される税金「不動産取得税」のシミュレーションツールを公開中です。シミュレーションできるのはあくまで目安ですが、ぜひ一度お試しください。

お役立ちツール
不動産取得税シミュレーション|売買価格から30秒で試算

この章のまとめ
分類 向いている・向いていない理由
向いている人 変動金利型と全期間固定金利型のどちらか一方に決めきれない方、金利変動リスクを分散したい方、ライフイベントに備えて返済額の一部を安定させたい方、繰上返済で変動金利型の借入分を優先的に減らしたい方
向いていない人 返済計画をシンプルにしたい方、借入希望額が金融機関の最低借入額に届かない方、全期間固定金利型だけで十分と考えている方、変動金利型のみで金利上昇リスクを受け入れられる方
迷ったときの目安 「毎月の返済額を抑えたいか」「返済額を最初から最後まで確定させたいか」を基準に考え、どちらも重視したい場合はミックスローンを検討する

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まとめ - ミックスローンは、選択肢のひとつ

ここまで、ミックスローンのしくみやメリット・デメリット、シミュレーション結果、そして向いている人・向いていない人について解説しました。

最後に、この記事のポイントを振り返ります。

この記事のポイント
要点
ミックスローンとは 1つの住宅ローンで、変動金利型と固定金利型など異なる金利タイプを組み合わせて借りる方法です。フラット35単体では利用できません
5つのメリット 金利変動リスクを分散しながら低金利も活かせる、組み合わせ比率を調整できる、ライフイベントに合わせた返済計画を立てやすい、一部繰上返済を片方の契約だけに充てられる、団信の手続きが1回で済む場合がある
8つのデメリット 総返済額が最も少なくなるとは限らない、契約が2件になるため手数料が増える場合がある、最低借入額が設定されている場合がある、金利が上乗せされる金融機関もある、返済条件が統一される場合がある、年末残高証明書が2口分になる場合がある、希望どおりの契約内容にならない場合がある、ミックスローン以外の方が有利になる可能性もある
シミュレーション結果 借入額3,000万円・借入期間35年の試算では、ミックス50:50は、金利が変わらない場合も段階的に上昇した場合も、一貫して変動金利型のみと全期間固定金利型のみの中間的な総返済額となりました
向いている人・向いていない人 金利変動リスクを分散したい方には向いています。一方、返済計画をシンプルにしたい方や、変動金利型または全期間固定金利型だけで十分と判断できる方は、別の選択肢が合う場合があります

「ミックスローンなら得をする」とは限らない

この記事でお伝えしてきたように、ミックスローンは「変動金利型」と「全期間固定金利型」の中間的な選択肢です。

金利変動リスクを分散できる一方で、総返済額が必ず少なくなるわけではありません。

実際のシミュレーションでも、金利が変わらない場合も、段階的に上昇した場合も、ミックス50:50は変動金利型のみと全期間固定金利型のみの中間的な結果になりました。

また、りそな銀行でも、「将来の金利情勢によっては、金利ミックスを利用しない方が総返済額が少なくなる可能性があります」と案内しています。

そのため、ミックスローンは「必ず得をする借り方」と考えるのではなく、金利変動リスクを分散するための選択肢の一つとして検討することが大切です。

住宅ローンは、借入額や返済期間、家計の状況、将来のライフプランによって最適な選択が変わります。

契約前には、「変動金利型のみ」「全期間固定金利型のみ」「ミックスローン」の3パターンをシミュレーションし、ご自身に合った借り方を選びましょう。

住宅ローン選びで後悔しないために

住宅ローンは、数十年にわたって返済を続けることになる、大きな契約です。

選ぶ金利タイプによっては、総返済額に数百万円の差が生じることもあります。そのため、「何となく」で決めるのではなく、自分に合った借り方を比較・検討することが大切です。

住宅ローンを選ぶ際は、次の3つを意識してみてください。

  1. 「変動金利型のみ」「全期間固定金利型のみ」「ミックスローン」の3パターンでシミュレーションする
    返済額や総返済額を比較することで、それぞれの違いが分かりやすくなります。各金融機関が提供しているシミュレーションも活用しましょう。
  2. 複数の金融機関を比較する
    ミックスローンは、金融機関によって金利や手数料、組み合わせの条件が異なります。金利だけでなく、諸費用や利用条件も含めて比較することが大切です。
  3. 必要に応じて専門家へ相談する
    判断に迷う場合は、金融機関の窓口やファイナンシャルプランナー(お金に関する相談ができる専門家)に相談し、自分の収入やライフプランに合った返済プランを確認すると安心です。

住宅ローンに、すべての人に当てはまる正解はありません。

大切なのは、ご自身の家計や将来のライフプランに合った金利タイプを選ぶことです。

この記事が、納得できる住宅ローン選びの参考になれば幸いです。

著者・監修情報
誰でもわかる不動産売買(fudousan-wakaru.net)編集部。不動産の購入・売却・活用に関する情報を、はじめて不動産を検討する方にもわかりやすく伝えることを目的として運営しています。記事の作成にあたっては、国土交通省、一般社団法人 住宅性能評価・表示協会などの公的機関の情報、および極めて信頼性が高い専門サイトの情報を参照しています。
参考資料・参考サイト
三菱UFJ銀行 ミックス借入三井住友銀行 ミックスプラン住信SBIネット銀行 ミックス・ローンりそな銀行住宅ローン 金利ミックスタイプ国土交通省 令和7年度 住宅市場動向調査報告書住宅金融支援機構 2025年度【フラット35】利用者調査結果
注意点
本記事の内容は令和8年7月時点のものです。最新の情報は各金融機関のホームページなどにてご確認ください。

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