中古住宅を購入した。さて、不動産取得税の納付書はいつ届く?

中古住宅を購入すると、忘れたころにやってくるのが不動産取得税の納税通知書です。
不動産取得税の納税通知書が届くのは、中古住宅が所在する都道府県により異なりますが、中古住宅を購入後3~6ヵ月程度となっています。
中古住宅の購入を予定する方や、既に購入した方へ向けて、不動産取得税の納税通知書がいつ届くか、不動産取得税の目安を計算する方法をご紹介しましょう。
目次
1. 不動産取得税の納付書は、中古住宅を購入後3~6ヵ月で届く
不動産取得税は、一戸建てや中古マンション、土地などの不動産を取得することにより都道府県から課せられる地方税です。
中古住宅を購入すると、その中古住宅が所在する地域を管轄する都道府県の税事務所から、不動産取得税の納税通知書と納付書が届きます。
納税通知書と納付書が届くのは、中古住宅を購入後おおむね3~6ヵ月で、その納付書を以て金融機関で不動産取得税を納付します。
なお、不動産を所有することにより課せられる固定資産税は分割での納付が可能ですが、不動産取得税は原則として一括で納付することになっています。
ただし、これはあくまで原則であり、一括で納付できない場合は、その事情を都道府県の税事務所に伝えれば分割での納付が可能です。
不動産取得税が高額になり、一括での納付が困難な場合は、税事務所と分納を交渉してください。

2. 中古住宅の不動産取得税を計算する方法
一戸建てや中古マンションなどの中古住宅を購入すると、3~6ヵ月後に不動産取得税の納税通知書が届きます。
そこで気になるのが不動産取得税の金額の目安ですが、中古住宅の取得に対する不動産取得税は以下の式で計算します。
中古住宅の不動産取得税を計算する式(令和3年3月31日まで適用 )
・建物部分の固定資産税評価額 × 3% = A
・土地部分の固定資産税評価額の2分の1 × 3% = B
・A + B = 不動産取得税
※ 固定資産税評価額とは、固定資産税額を算出するための不動産の評価額で、売買価格の50%~70%程度
※ 建物部分や土地部分の固定資産税評価額は、中古住宅を仲介する不動産業者などに問い合わせれば確認できる
以上の方法で不動産取得税は計算します。
なお、一定の耐震基準を満たした中古住宅などを購入すると軽減措置が適用され、不動産取得税が減額されます。
詳しくは、中古住宅が所在する都道府県の税事務所にお問い合わせください。

まとめ - 軽減措置を適用させる場合は、申告書の提出を忘れずに
中古住宅を購入して浮かれていると、忘れたころに届くのが不動産取得税の納税通知書です。
不動産取得税の納税通知書は、中古住宅を購入後3~6ヵ月程度でご自宅に届き、納付書に記載されている期限内(納付期限はおおむね、納付書が届いた翌月の月末)に納付します。
不動産取得税は原則として一括での納付となりますが、特別な事情がある場合は、その理由を都道府県の税事務所に伝えれば分割での納付が可能です。
なお、中古住宅を購入した後は、原則として60日以内に税事務所への届け出が必要です。
届け出は、その中古住宅が所在する地域を管轄する都道府県のホームページからダウンロードできる「不動産取得税申告書」にて行いますが、申告を忘れても納税通知書だけはきちんと届きます。
よって、申告を忘れてもさほど問題にはなりません。
ただし、「2. 中古住宅の不動産取得税を計算する方法」でご紹介したとおり、一定の耐震基準を満たした中古住宅を購入すると不動産取得税が減額されますが、減額するためには、中古住宅を購入後60日以内に税事務所への申告が必要です。
減額の申告は、購入した中古住宅が所在する地域を管轄する都道府県のホームページからダウンロードできる「不動産取得税 減額適用申告書」に必要事項を記入しつつ行います。
記事公開日:2019年8月
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